【Ant hobby #13】冬でも蟻は採集できる! 竹割り採集で女王蟻を手に入れました
ありばんわ。
蟻飼育初心者の金神です。
今回は、冬の蟻採集として有名(?)な、竹割り採集に足を運んでみました。
数回前のAnt hobbyで、「冬は採集できなくて暇」みたいなこと言ったんですが、こんな採集方法があったんですねぇ~
ウン知りませんでした(´・ω・`)
正直、実際に蟻が見つかるまでは、「本当に採集できるものなのか?」と半信半疑でしたが、実際に女王蟻をゲットできました!
もう、ざっくざく取れます。
なにこれヤバい(語彙力)
竹割り採集へ
竹割り採集とは?
ここで、竹割り採集がどんなものか、わからない人もいるかもしれないので書いておきます。
竹割り採集とは、枯れて朽ち落ち、茶色くなっている真竹や女竹をポキポキと手や工具を使って折り、中にコロニーを形成している樹上性の蟻を探し、コロニーガッツリといただいてしまう採集方法です。
緑色で生き生きしている竹からはまず出ないそう。
冬休み中の蟻からしたらド迷惑ですね。
でも、人間のエゴに付き合ってもらいましょう。
竹の中には、出入り口の穴が開いている枯れ竹もあり、これを見つけると激アツチャンス!
ともかく割れー割りまくるのだ!
いざ採取へ!
竹割り採集と言うものがあるのを知ってから、「そういえば家の近くにも竹林あったなぁ~」と思い準備を始めました。
竹割り採集童貞の金神ですが、考えうるイメージをだけは膨らませて準備だけは万端に。
枝切鋏、のこぎり、ハンマー(ねじ抜き部分を枯れ木破壊に使う)、小型スコップ、スクレーパー、蟻保存容器(タッパー)を持っていざ出発です。
出発して目的地までの道中、なんなら竹だけではなく、そこらへんの枝の空洞に営巣している蟻を探す、枝割り採集と言うものもあるので、歩きながら良さそうな枯れ枝をポキポキと割ったりもしてたんですが、ただの枝からは全く出て来ませんでした。
どうやら蟻さんは、竹のほうが好きみたいです。
そんな、枝を割りながら道路を歩く、不審者係数MAXな行為しつつ目的地に到着!
なかなか来る場所でもないので、記憶通りに竹林が広がってるのか少し不安でもあったのですが、記憶通りに、ボーボーの女竹群生地帯でした。
やったね♪v('∇’*)⌒☆
いきなり蟻発見!
早速、枯れ落ちた女竹をポキポキ折っていきます。
1本目、ポキッ・・・・・・Wow!
なな、なんといきなりビンゴでした!!!
とりあえずタッパーに出して、女王蟻がご在宅か確認します。
なぜなら、サテライトコロニー(規模の大きなコロニーが、他所に作った女王蟻不在の巣、要は別荘)の可能性もあるからです。
この蟻、ワーカーのサイズが2mm程度と、とっても小さくて確認するのが大変だったのですが、なんとか女王蟻を見つけることができました!
一際大きな体長と、胸・腹の盛り上がりを見ると間違いない!
コロニーはもちろんお持ち帰りです v(。・ω・。)ブイ
この時は、知識の無さも相まって、「ケアリのなんかかな?」なんて思っていましたが、後ほど同定してみると、”ムネボソアリ”のコロニーのようです。
まさかの一発ビンゴで、竹割り採集への期待とやる気はバク上げ!
ここから、調子に乗って興奮するあまり、一人でモクモクと女竹を割りまくって、あんまり写真も撮らなくなっちゃったんですが許して(;・∀・)
第二の蟻
ポキポキ・・・夢中で女竹を割ります。
すると、今度はシリアゲアリ系の蟻を発見!
ですが、このコロニーはサテライトコロニーだったようで、女王蟻らしき姿は見当たらず・・・
すんごい数いたんですけどね。
もちろん経験値の低い金神が見つけられんかったor採集中にどっかに落とした・逃げられた可能性もありますが、タッパーの中にはいなかった・・ハズ!
ちなみに、女王蟻捜索中も手の上に登ってはチクチク刺してきました、かわいい。(変態)
女竹は人気物件
シリアゲアリ系の蟻は逃してまだまだポキポキ・・・
今度は、謎繭を見つけました。
蛾かなんかの蛹かな?
中から毛虫みたいなの出てきてキモかったです。
キモくてすぐ捨てたんですが、お持ち帰りして、レッドローチの餌にすればよかったと少し後悔。
一つ感じたのは、枯れた女竹って、中身がふわふわのスポンジ状になっている部分があります。
蟻飼育における試験管巣の天然Verなので、「そりゃ昆虫の住処になるわ」って思いました。
まさに、天然の昆虫ベッドです。
謎繭さんもヌクヌクとここで春を待ってたんですかね?
新女王の無念
この女竹からは、カビにおかされた女王蟻が一匹だけ出てきました。
一匹だけと言うことは、恐らく去年(2019年)に結婚飛行を行った新女王蟻ではないかと思います。
寒さに耐えきれずに死んでからカビにおかされたのか、カビにおかされていたから死んだのかはわかりませんが、とても貴重なものを目にできたと思います。
自然界はやはり厳しいですね。
またしても女王蟻
その後も、スカや、サテライトコロニーを見つけながら「女竹は宝箱だなぁ」なんて思いつつ割っていると、またまた蟻コロニーを発見しました。
先程の、ムネボソアリより大きいワーカーがワチャワチャ登場。
ただ、大きさにばらつきがあって3mm~7mmの蟻が点在しています。
とっても見つけづらかったのですが、体長が大きくて、胸が盛り上がり、お腹も横長に大きい蟻を発見、この蟻が女王蟻でした。
写真に写っているのは小さいワーカーですが、大きいワーカーと比べると、ほとんど体長が変わらないのと、元々胸が細い種類の蟻でめっちゃ見つけづらい!
我ながら本当によく見つけました。
最初は、漠然とミカドオオアリかなと思っていたんですが、家に帰って同定してみると、おそらく”ウメマツオオアリ”と言う種類の蟻のようです。
女王蟻の体長(約8mm)や、大小2種類のワーカーが存在する、女王蟻が分かりづらい、お腹に毛が生えている、単雌性コロニーと言う点が一致します。
ググると、蟻にしては情報も多く、割りとメジャーな蟻のよう。
ミカドオオアリの女王は、体長が15mmほどあるそうなので絶対に違いますねw
また、同じような種類で”イトウオオアリ”と言う種類のアリがいるのですが、全体的に黒褐色な体色と、大きなワーカーの体長が、イトウオオアリは約4.5mm、ウママツオオアリは約7.5mmと違いがあり、女王蟻と見間違うほどの、大きな体長のワーカーがいるこのコロニーの女王蟻はウメマツオオアリと判断しました。
と言うことで、2コロニーも取れたので、ぶっちゃけまだまだ採集はできそうでしたがこれにて退散することにしました。
結果、ムネボソアリコロニーと、ウメマツオオアリコロニーを採集できました。
始めての竹割り採集としては十分な戦果でしょう!
反省と改善点
さて、上述の文章だけ読むと、わりと順調に蟻の採集ができたかのように皆さんの目には写るかと思いますが、実際はそうではなく、反省して、次回に生かさなければないらないところも多々ありました。
個人的に次回に生かしたいのと、もしこれを見ている方で、始めて竹割り採集をやってみようと思った方への注意点としての意味合いも込めて書き出していこうと思います。
採集時、蟻は大パニック
当たり前ですが、枯れた女竹から強引に太陽のもとに晒された蟻達は、もう大パニック状態で、縦横無尽に動き回ったり、攻撃してきたりで、蟻はもちろん実は金神も相当テンパりました。
ワーカー蟻をだいぶ逃してしまいましたし、もしこのままのやり方で採集を行っていると女王蟻も逃してしまったり、カオス状態の中で、誤って潰してしまうなんてこともありえない状態ではなかったです。
原因の一つに、持ってきた道具では、楽に女竹が割れないところがあると思います。
女竹は細い竹なのでのこぎりは使えず、持ってきた道具の一つの、枝切りバサミで切り込みを入れてから、手で強引に女竹を割る、と言うやり方をしていました。
このやり方だと、固い女竹を割るのに時間がかかりますし、割れてもスパッと真っ二つに割れずに、ボロボロと途中までしか割れず、切れ込みを入れて割って採集する、切れ込みを入れて割って採集する、これを繰り返しで非常に非効率でした。
こんなことをしている間にも採集用のタッパーに入れた蟻たちはどんどん逃げるし、体に登るなどパニック状態がどんどん広がっていきます。
次に竹割り採集を行う際は、竹を楽に割れる工具で素早く竹を割り、蟻達が比較的に固まっている時にすぐにタッパーに入れ、パニックを広げずにスマートに採集したいです。
また、タッパーからの蟻の脱走を防ぐために、予めタッパーには、ベビーパウダーなどで、脱走予防をしておかないといけないな、と感じました。
保管用タッパーから、巣箱への移動も大パニック
はい、今回一番の反省点です。
外で採集用のタッパーに入れるのも大変だったのですが、室内で蟻を巣箱に入れ替えるがもっと大変でした。
金神的には、蟻採集のイメージとして、結構飛行で採集した新女王一匹を、小さいタッパーから巣箱に入れ替えることしか考えていなかったので、そもそもこの作業自体にあまり思考を巡らしておらず、ましてやコロニーごと入れ替えるなんてことは、完全に考えていませんでした。
少し思考してれば分かることだったんですが、「採集用の大きいタッパーから、小さい飼育用の巣箱にどうやって蟻達を入れ替えるんだ?」と言う話です。
採集用のタッパーは、飼育ケースではないので、そのまま入れておくわけにも行きません。
なので、今回はもう強引に衣装ケースの中で大きいタッパーから小さい巣箱へと物理的に蟻を強制移動させましたが、まぁこれが上手くいかない・・・
結局、室内でも蟻達の大ハプニング状態になってしまいました。
その結果、ウメマツオオアリは女王の姿を確認して、大部分のワーカーの移動を諦め、ムネボソアリに至ってはグダグダを極めて女王蟻すら確認できていません(´+ω+`)
採集用タッパーから巣箱への移動は、いかんせんググっても情報が少ない。
他の蟻飼育者の皆様どうされてるのでしょうか?
正直今だに明確な答えが出ていません。
ぜひコメント欄なんかで教えてほしいです。
採集した女王蟻が見つからない
女王蟻とワーカーを一緒のタッパーで保存していると、巣箱へ入れ替える際に女王蟻がなかなか見つかりませんでした。
タッパーから巣箱への入れ替えや、移動時の衝撃などを考えると、ワーカーの犠牲は致命傷にはなりませんが、女王の死亡は致命傷なので、女王用に小さいタッパーを用意して、大事に保存しておいたほうがいいと思いました。
ちなみに、ワーカーとごっちゃごちゃになってしまい、今だに、ムネボソアリの女王の姿を拝めていません(´;ω;`)
確かにタッパーに入れたんだけど、上述の通り、タッパーから巣箱への入れ替えはてんやわんやだったし、巣箱に入れてからはすぐに蟻達が密集して蟻玉を形成していて中心部分が全く見えない状態です。
多分この蟻玉の中心にいると思う・・・思いたいのだけれど。
ワーカーだけの飼育はする気がないのでやはり必要ですね。
のこぎり、スコップ、ハンマーは荷物になる?
今回持ってきた道具の中で使う機会がありませんでした。
ただ、朽ちた丸太なんかを崩して、中にいる虫を採集する、材割り採集というのがあるので、竹割り採集と同時に材割り採集を兼ねるなら、スコップかハンマーは持っていっていいかも。
金神は朽ちた丸太を見つけたら材割り採集やりたいので次も持っていきます。
のこぎりも、真竹を割る時とかには活躍するのかなぁ?
今回は女竹しか割らなかったのですが、真竹には大型種のミカドオオアリがコロニーを作ってることがあるそうです。
女竹からの採集だけなら絶対いらないです。
足がめっちゃ疲れる
意外とこの採集、竹を見つけたらパキパキ割り、蟻を見つけタッパーに入れているので、地面の上でずっと屈んでいる時間が長く、足への負担がでかいです。
金神の場合は、普段の運動不足なんかも原因ではあると思うのですが、2日くらいは股関節がずっと痛かったです。
なので、作業をしやすく、疲れにくくするためにも、椅子がほしかったです、・・・ので買いました。
セリアで100円でした。
次に採集に行く時は、これでだいぶ楽になると思います(*´ω`*)ムフー
採集しても巣箱がないんじゃ
金神は、つい最近まで春にならないと蟻の採集できないと思い込んでいたので、そもそも巣箱の準備がありませんでした。
辛うじて、Ant hobby #8にて作成した石膏巣に入れることができましたが、もうありません。
竹割り採集にはまた行きたいと思っていますが、採集しても入れる箱がないので、まずは巣箱を作成してからになりそうです。
それも、ただの石膏巣ではなく、竹割り採集で取れる、樹上性の蟻が好む試験管タイプの巣を、です。
ワーカーはどれだけお持ち帰り?
今回金神は、できるだけ多くの数のワーカーをお持ち帰りしようとしていましたが、そもそもワーカーはどのくらいの数を持ち帰るものなのでしょうか?
そんなに無理して多くのワーカーを持って帰らなくてもいいような気がしたのですが・・・
これも答えが出ていません。
コメント欄なんかで意見をくださると嬉しいです。
今後の予定
次回は採取した、「ウメマツオオアリ」と「ムネボソアリ」の飼育巣の立ち上げ編です。
余談ですが、蟻を撮影する時にiPhoneを使ってるんですが、iPhoneって接写が超苦手ですね・・・
接写が得意な、マクロレンズ付きデジカメがほしい今日この頃です。
でも高いんだろうなぁ。
長々読んで頂きありがとうございました<(_ _)>
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